img

部署間の連携を強化しプロジェクトを推進するエンジニアの主体的なマインドとは。MVP受賞者の全社視点で取り組む組織改善

2025/05/22
カルチャー
#エンジニア

メンバー

img

齋藤 一輝エンジニア


SUPER STUDIOでは、社内表彰制度「SUPER STUDIO AWARD」を実施しています。全6回に渡り、2024年度の受賞者インタビューを紹介します。

第4回は、2024年度MVP プロダクトエンジニアリング部門を受賞した齋藤 一輝(さいとう かずき)さんです。インタビュアーは人事戦略室の吉田が務めました。

 

ーまずは、自己紹介と今までのキャリアについて教えてください。

新卒でSIer企業に入社し、エンジニアとしての基礎的な経験を積んできました。複数社を経験する中で、派遣型の業務形態で就労していたこともありましたが、より主体的にサービスやプロダクトに関与できる環境を求め、自社でSaaSプロダクトを開発するスタートアップ企業を選択し、より大きな裁量持って開発にコミットする機会も得られました。その後、これまでの技術経験を活かしつつ、新たにマネジメント経験を積むことができ、かつ長期的なキャリア形成が可能な環境を重視して2020年にSUPER STUDIOに入社しました。

SUPER STUDIOに入社してからは、ecforceの開発をメインで担当しています。
ecforceの開発ユニットのユニットマネージャーを経て、現在はecforce開発責任者としてecforce開発やリリース周りの統括や改善活動のリード、ecforceの請求開発運用、ecforceの認証基盤の関する対応など幅広く担当してます。

 

ーSUPER STUDIOに入社した決め手は何ですか?

前職がECの自動出荷システムを提供する会社で、ecforceのAPIを使用した開発業務に携わっていました。その繋がりで取締役 CROの真野さんと接点があり、SUPER STUDIOやecforceについてもよく知っていました。当時キャリアを考える中で、それまでの自分の経験と親和性のある事業を行う会社としてSUPER STUDIO・ecforceは興味深く、また、長期的なキャリア形成が可能な環境や会社の規模感、裁量と主体性を持って働ける環境に魅力を感じ、SUPER STUDIOへの入社を決めました。

 

ー今回重要なプロジェクトのリーダーとして、プロダクトのリリースまで完遂されたことが評価されました。難しかった点や意識していたことを教えてください。

私が携わっていたecforceの認証基盤に関するプロジェクトは、プロダクトの入り口となる重要なもので、ecforceにまつわる全てのプロダクトが関わるものでした。そのため、多くの関係部署と調整しながら進めなければいけない点が多く、その調整が一番難易度が高かったですね。

基本的にecforceそのものに関しては、プロダクトに関する情報を共有していく体制が確立されているのですが、今回のecforceの認証基盤に関するプロダクトは、少人数でプロジェクトを進めており、情報を共有する体制が整っていませんでした。
ecforceにまつわる全てのプロダクトに関わるプロジェクトであったためコミュニケーションの対象が多くなるのですが、プロジェクト開始当初はエンジニアだけでスタートしており、全容を理解している人が一部しかいない状態になっていました。

そのため、必要な部署間の連携が不足しないよう、プロジェクトメンバー内で完結しないものを優先的に調整し、他の部署と協力しながら進めることを意識していました。

社内での調整や連携、コミュニケーションの観点においては、これまで様々なプロジェクトに積極的に参画することで培ったフランクな関係性やコミュニケーション力を最大限に活かすことができ、結果的に自分の強みを発揮できたプロジェクトになったと思っています。
責任を持ってプロジェクトを推進することができ、また今まで触れたことのないシステムの技術領域も経験することができ、自身のスキル向上にも繋がる、非常に有意義なプロジェクトでした。

 

ー今回のプロジェクトと並行して、障害対応や日中リリースなど様々な場面で活躍されていると伺いました。どういったマインドで日々業務に向き合っていらっしゃいますか。

システム障害対応やリリース作業は時間や体力的にも負担が大きいため、より良い体制を作りたいと思っていました。 
その中でもリリース作業については、深夜にリリースすることもあり負担がかかるため、日中にリリースできる体制を実現できるよう仲間を募りプロジェクトを立ち上げました。

日中リリースの課題はインフラ側にあり、ecforceを導入いただくお客様の数も多いため、その影響も加味してダウンタイムがない状態でリリースしなければなりません。ただそこに対する最適な改善案が見つからず、自分のスキルだけでは解決できないと思い、インフラ基盤を整える部隊に協力いただくことにしました。このような流れで2年という長い時間をかけて、ダウンタイムが発生しないような仕組みを導入し、日中リリースを実現しました。

日中リリースの実現は簡単ではありませんでしたが、今後も関わるメンバーやお客様すべての人に良い影響を与えられるような改善を進めていきたいと思っています。

 

ーエンジニアリングの知識だけではなく、部署間の調整なども得意と伺いました。齋藤さんが意識していることを教えてください。

仕事で対価をいただく以上、プロフェッショナルとして責任を果たす必要があると考えています。会社や事業の状況、フェーズ、組織の状態など鑑み、その時々に応じて今できることは何か?と、常に自分自身に問うようにしています。

年に一度開催される全社全体のキックオフや毎月行われる全社会議、NotionやSlackなど、社内では様々な形で情報が共有されています。これらの情報を常に自分から収集して、インプットすることは意識していますね。各部署の活動状況からお客様へのアプローチ方法など、幅広い情報に目を通すようにしています。情報を収集した後は、エンジニアの立場からはどう考えられるか、どのような提案が適切かを自身の中で必ず検討するようにしています。こういったことの積み重ねが、他部署との関係構築でも役立っていると思います。

会社の規模が拡大し、以前のように全てをタイムリーに、漏れなく把握することは難しくなってきていますが、意識的な情報収集と関係構築で部署間の連携がスムーズになり、プロジェクト全体の進行も効率化されていると感じています。

 

ーSUPER STUDIOのCULTUREの中で特に「現場の第一人者になろう」を体現していると伺っています。実際に意識していることを教えてください。

現場からは離れすぎないことを常に意識していますね。必要があれば自ら手を動かして開発もしますし、逆にメンバーに任せられる仕事は積極的に任せるようにしています。

どんな役職やレイヤーとなっても、実際の現場を解像度高く理解することは非常に重要だと思っています。現場を知らない人や現場の業務の解像度が低い人からの改善提案や要望は説得力に欠けますし、適切な判断や解決策を見出すことができません。現場に深く関わり、熱意を持って取り組む人からの提案や意見は、周囲も納得して受け入れ、真摯に向き合ってくれると思っています。

 

ー社内外でロールモデルがいれば理由と一緒に教えてください。

入社当初より、取締役 CTOである村上さんの動きを意識的に参考にするようにしてきました。
CTOは経営陣の一員でもあるため、本来であればより経営にコミットメントできる状態が望ましいと思っているので、現場レベルの業務のうち自分が引き継げる部分については積極的に手を挙げるようにしています。
SUPER STUDIOのメインプロダクトであるecforceについては、村上さんが担っていた指導的な立場を徐々に引き継ぎ、現在はある程度の裁量を任せていただけています。るので、信頼していただけるポジションまで成長できたかなと感じています。

 

ーSUPER STUDIO全体やグループの戦略目標を受け、今後取り組んでいきたいことや目標を教えてください。

短中期の事業構想としては、ecforceを統合コマースプラットフォームとして磨き上げていくことが重要な戦略となっています。単にカートシステムとしてのecforceだけでなく、ecforceとecforce check、あるいはecforceとecforce maなど、ecforceにまつわる複数のアプリケーション間での連携が増加しており、統合的なプロダクトとして進化するための連携要件を叶える大規模プロジェクトが増えています。それに伴い、システム開発における複雑性が増し、各アプリケーションとの連携やコミュニケーションコストも上がっていくと考えています。このような中でecforceは多くのプロジェクトの中核を担うプロダクトであるため、連携の改善において大きな役割を果たす必要があります。今後は各アプリケーションのエンジニアチームと協力し、連携強化や効率的なフローの確立、標準的な対応手順のマニュアル化を行い、安定的なシステム運用や自動化の実現を目指していきます。

 

MVPを受賞した齋藤さんのインタビューを紹介しました。エンジニアとして自組織だけでなく、会社全体の情報を積極的にインプットし、会社目線で主体的に業務に取り組む姿勢やマインドは、どの環境においても参考になるポイントだと思います。ぜひ参考にしてみてください。

next

インタビュー一覧

all interview


SUPER STUDIOは、心に火を灯し、ワクワクできる世の中を作るチームです。
あなたも参加しませんか?