メンバー
飯尾 元CMO
高橋 勇太コンサルタント
今回は、エンタープライズDXグループを管掌する執行役員 CMO 飯尾とシニアエキスパート高橋に、コマースDXに特化した伴走型の事業支援サービス「ecforce consulting」についてインタビューを行いました。
高橋は、前職のコンサルティングファームでシニアマネージャーとして、マーケティング領域のデリバリーとプロジェクト推進を行っていました。コンサルタントとしてのこれまでのキャリアや転職の背景、「ecforce consulting」の強みについて語っていただきました。
統合コマースプラットフォーム「ecforce」を開発・提供するSUPER STUDIOが、「ecforce consulting」を通して目指すところは何か。日々どのような業務と向き合っているのか。気になる方はぜひ最後までご覧ください!
執行役員 CMO 飯尾 元 大学卒業後、楽天株式会社に入社。その後外資コンサルティングファームにて、新規事業開発やビジネスモデル変革等のデジタル関連プロジェクトに従事。 2019年にSUPER STUDIOに入社し、2021年に執行役員に就任。現在はCMOとしてセールス&マーケティング部門とエンタープライズ部門を管掌。 |
エンタープライズ本部 エンタープライズDXグループ DXコンサルティングユニット シニアエキスパート 高橋 勇太 大学卒業後、デジタルマーケティングに強みを持つ広告代理店に入社。その後大手IT企業でメディア立ち上げからマネタイズまでを行う。日系の大手総合コンサルティングファームでは、シニアマネージャーとしてマーケティング領域のデリバリーとプロジェクト推進を担う。2024年11月SUPER STUDIOに入社し、現在はシニアエキスパートとしてDXコンサルティングプロジェクトに従事。 |
ー今までのキャリアを教えてください。
高橋:学生時代にインターンシップで紙媒体のカタログ営業をしていたのですが、当時インターネット広告費がテレビ広告費に迫る転換期を目の当たりにしました。そこでデジタルマーケティングの可能性に魅力を感じ、1社目はネット広告代理店に入社しました。そこでは大手通信会社のECチャネルのダイレクトマーケティング支援として戦略立案から実行までを行いました。入社1年目からROIを改善できたことで、2年目以降はインターネット広告に限らない自由度の高い案件を任せてもらい、Google社と共同で広告プロダクトのPoCの実施や3rdPartyDMPやAdobe製品の導入など、データとテクノロジーを活用した施策の提案を行いました。その後、事業開発からグロースまでの経験を積みました。
よりデータドリブンなプロダクトのグロースを経験したいと思い、社会人3年目のタイミングでメガベンチャーに転職しました。そこでは、住まい領域のキュレーションメディアの新規立ち上げを担当しました。サービスリリースの半年前からジョインし、事業計画の策定やKPI設計、グロースまでのフェーズを経験しました。
この事業会社での経験の中で、事業計画の策定から業務・システムなど事業基盤の構築までのケイパビリティを本格的に身に付けたいと考え、社会人5年目のタイミングで総合コンサルティングファームに転職し、シニアマネージャーとして大手企業のDX推進を支援してきました。そこでは、メーカーや金融、製造業、官公庁など、幅広い業種のクライアントに対してハンズオン型の事業経営支援や、マーケティング・顧客体験改善などのプロジェクトにPMとして従事してきました。
ー転職を考えられた背景を教えてください。
高橋:新しい領域にチャレンジし、刺激を受けてより成長したいと思ったのが大きな理由ですね。
前職では若手を育成する仕組みを整えたり、デリバリーを型化したりすることで自身の専門性にレバレッジがかかる状態を作り、効率的に売上をスケールさせていくことが求められていました。優秀な上司や若手にも恵まれ、得意領域のプロジェクトを安定的に受注・デリバリーできる状態を作れていました。順調に顧客の売上規模もスケールさせることができていたので、継続していけばより上のポジションも目指していけるのではないかと考えていました。
ただデリバリーの仕組み化とその横展開は、似たようなプロジェクトを繰り返すことになるため、その先に待ち受ける未来が容易に見通せるようになってきます。この感覚は、コンサルティングファームにいらっしゃった方ならきっとご理解いただけるのではないでしょうか。
コンサルティングファームにいながら新しい領域へチャレンジすることはもちろんできますが、それよりもビジネスモデルや会社としてのフェーズが全く違う環境で、これまでの経験やスキルを活かしたチャレンジをする方が私には魅力的でした。
実は短期間ですが、独立も経験しました。ですが、同じ志を持つ仲間と働く環境のほうが自身の成長や刺激に繋がると感じ、継続的に新しいチャレンジができ、自身の能力をストレッチできる環境を求めて転職を決意しました。
ー飯尾さんは高橋さんとの面接で、どのような印象を受けましたか。
飯尾:コンサルティングファームでは大規模なシステム導入や業務改善など、方法論が確立されているプロジェクトが主流です。しかし高橋さんの場合、マーケティング領域で顧客の課題解決を行うなど、最新のマーケット環境と事業フェーズに合わせた提案や、それを実現する仕組みの設計と開発支援をセットで担われてきた経験があり、コマース領域のビジネスモデルに対しても高い解像度を持っていました。変化が激しいデジタル領域のコンサルティングを推進する上で必要な高いスキルを持っていることはすぐに理解できましたし、非常に魅力的な方だなと思いました。
また、人を率いてプロジェクトを成功に導いてきた経験から、高い向上心と与えられた役割を全うして着実に成果を出せるという確かな実績を持っていました。
私自身もコンサルティングファームでの経験があるのでよくわかるのですが、シニアマネージャーとしてプロジェクトを率いるには、質の高い組織づくりとクライアントへの真摯な姿勢は欠かせないものです。高橋さんは、「ecforce consulting」が提供するDXコンサルティングを成長させるために必要な方だと確信を持つことができたので、ぜひ一緒に働きたいと伝えました。
高橋:嬉しいですね、ありがとうございます。前職ではクライアントへの提案のために、様々なSaaS製品の比較検討を行い、導入支援も多く経験して来ました。SUPER STUDIOの選考を通じて、「ecforce consulting」のコマース領域における優位性やプロダクトを活かしたコンサルティングのポテンシャルを感じ、選考を受けるたびに興味が増していきました。
ー入社の決め手も教えて下さい。
高橋:大きく2つですね。
1つ目は、コマースに特化したプロダクトやサービスの保有と専門性の高さです。
コンサルティングファームでは最適なソリューションをコンサルタントが選定して導入するケースが多いのですが、SUPER STUDIOは既にコマースに特化したプロダクトやサービスを保有しています。ソリューションありきでのコンサルティング提案となるため、他社製品との比較に要する工数を削減できることが非常に合理的です。
また、SUPER STUDIOはECから立ち上がった後に広くコマース領域にスケールしていることもあり、この領域の専門性が非常に高いと考えています。お客様から自社ではやり切れない難易度のプロジェクトや売上向上・コスト削減などの具体的な成果を創出できるコンサルティングが求められるなかで、コマース領域に特化した専門性の高いコンサルティングを提供できる環境が魅力でした。
2つ目は、ゼロから組織作りにチャレンジできることです。コンサルティングファームでは、売上がヘッドカウント×単価×稼働率で構成されているため、いかに人を採用し成長させ単価や稼働率を上げるかが成功の要因です。これには人のスキルを伸ばすための合理的な仕組みを整えることが重要であり、まさに前職で私が担ってきた役割でもあります。
この仕組みをコンサルティングファームでなく、プロダクトやサービスを提供する事業会社で、且つ成長フェーズにある「ecforce consulting」でゼロから作り込めることは、私にとって新しいチャレンジであり、やりがいがあると感じました。
ー今はどのようなプロジェクトに携わっていますか。
飯尾:高橋さんが今まで培われてきたCXやマーケティング、データ領域の知見、PMとしての経験を存分に発揮していただくために、大手外資系化粧品メーカーのDXプロジェクトを担当してもらっています。また、事業インパクトを残していける組織にすべく、DXコンサルティンググループの組織制度設計やオペレーション構築なども一緒に行っています。
高橋:今のプロジェクトでは、プロジェクトマネジメントから現場のオペレーション支援まで幅広い業務を担当しながら、ECやオムニチャネル領域でのプロジェクト経験を活かして複数ブランドを横断したCRM施策の支援を行っています。グローバル企業へのデリバリーは新たなチャレンジですが、周囲と協働しながらプロジェクトを推進しています。
ー「ecforce consulting」の強みを教えてください。
高橋:メーカーやリテール企業の経営アジェンダであるOMOやCXといったコンサルティングのニーズが比較的高い領域のプロダクトを有していることは、優位性があると思います。更にそのプロダクトを活かして、豊富なコマース支援の実績に基づくコンサルティング提案ができるのが「ecforce consulting」の最大の強みではないでしょうか。
前職でもオンライン・オフラインの顧客体験の向上やEC基盤の刷新などのプロジェクト経験がありますが、コンサルティングファームの場合は、コンサルタントやSIerの工数をかけてプロジェクトを推進するため、構想策定からプロジェクトの完了まで1年程度の期間を要することが一般的です。一方SUPER STUDIOは、ecforceをはじめクライアントが実現したい業務要件に対して高い要件適合度を有するSaaSプロダクトを有しているため、これらのプロダクトを組み合わせて非常に短期間でプロジェクトを進行し、改革を進めることができます。
また、例えば店頭とECの会員データや購買履歴、問診履歴等のデータ活用や、店頭の予約受付やアンケート収集を自動化するには、EC基盤であるecforce、店頭の予約受付にはecforce check、アンケートや問診ならecforce profile 、データ分析にはecforce cdp、ecforce bi、ecforce maを活用するなど、業務要件のほとんどをSUPER STUDIOが提供するプロダクトでカバーできます。
このように、コンサルティングしていくなかで自社プロダクトを活用し、要件定義や開発の工数を大きく削減する。結果として、顧客のQCDを高めることができる。これは、SUPER STUDIOが提供するプロダクトのコマース事業への要件適合度が非常に高いからこそ実現できている強みです。
また、コマース領域の業務やシステムに精通した優秀な方が多く在籍していることも大きな強みだと感じます。分からないことがあっても社内のコミュニケーションで解決できます。
ー入社前後で印象が変わったことはありますか。
高橋:入社前にミッションの擦り合わせができていたので、違和感なく業務に臨めています。強いて言えば、予想以上にエンタープライズ企業への提案の機会が多く、デジタル戦略の上流から関わる案件が多いことは意外でしたね。
コマース領域ではありつつも、機械学習を用いたデータ分析や新規事業開発、ポイント経済圏の構築、グローバルプロジェクトなど、コンサルティングファーム時代よりも幅広いテーマで経験が積めているので、自身のケイパビリティの広がりを実感していますし、日々の業務に面白みを感じています。
ー今後の目標や組織づくりについての展望を聞かせてください。
飯尾:DXコンサルタントの採用を強化してから、短期間で大きな成果が出ています。描いていた事業戦略を実現できる未来が見えてきているので、このまま突き進めていきたいですね。
直近は事業戦略やデジタルマーケティング、CRM、ブランドマネジメント、データアナリストなど、様々な領域で高い専門性やバックグラウンドを有するメンバーが入社してくれました。これによって戦略や戦術の幅が大きく広がり、顧客への提案から大規模なプロジェクトの進行までを多数進めることができています。
私たちは今までも時代や市場の変化に合わせて事業を変化させてきましたが、今はecforceを統合コマースプラットフォームとして確立させるために、より戦略的なアプローチを取っています。今後はエンタープライズ企業への展開をさらに強化し、SaaSプロダクトとコンサルティングを掛け合わせた、SUPER STUDIO独自のデリバリーモデルを確立させたいと考えています。この実現には、大手コンサルティングファームと同水準のデリバリー品質を担保できるだけの人材の確保と組織づくりがまだまだ必要です。
高橋:高品質なSaaSプロダクトの提供を前提としたコンサルティングを確立することで、事業者側の分散した顧客データやサイロ化したシステムを再構築し、効率的な体制構築の支援を引き続き行っていきます。ゼロから基盤構築をする高額なSI開発といった従来のやり方ではなく、SaaSプロダクトを活用した品質とコストパフォーマンスの両立で、あるべきデジタル戦略が実現できて成果が出る状態をお客様に提供していきたいですね。SaaS×コンサルティングが業界の標準となるよう、その先駆者としてコマース領域No.1のコンサルティング組織を作っていきたいです。
ー最後に、この記事を読んでくださった方へメッセージをお願いします。
飯尾:創業から10年が過ぎ、着実に積み上げてきた事業がある中で、私たちは次なる挑戦のタイミングを迎えています。この挑戦には、DXコンサルタントが必要不可欠です。従来のコンサルティングファームでのキャリアに閉じない強みを作りたい方は、ぜひ私たちと一緒に挑戦していただけると嬉しいです。カジュアル面談からでも大歓迎ですので、ご応募お待ちしております!
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